売れている人気の市販健康グッズの本当の評価は?

画像元:【2020年】枕おすすめランキング15選

 肩こりや腰痛を改善するための健康グッズやマットレスが、昨今の健康ブームに乗り世に溢れています。辛い症状をお持ちの方は興味を持ちやすい分野ですが、種類や機能もさまざま。本当に効果があるのか、その効果は値段に見合っているのか、自分には合うのか、買ってから後悔したくないと悩んでいませんか?

目次

1.使う人により評価は異なる
2.☆低反発マットレス
3.☆高反発マットレス
4.☆整体枕
5.☆ぶらさがり健康器
6.☆猫背矯正ベルト

1.使う人により評価は異なる

 身長、体重、骨格、筋肉量、体脂肪率、疲労度、ストレス耐性など同じ人はいません。ですから使う人によって評価は異なるのが当たり前です。それぞれ長所と短所がありますから、特徴を踏まえながら実際に試して選んでください。

2.☆低反発マットレス

 テンピュールに代表される低反発マットレス。低反発ウレタンにより体圧分散に優れているので、眠りが浅い疲労が溜まると背中(肩甲骨)、腰が痛くなるような人には比較的、向いていると言えます。

 低反発は沈みやすく、体を支える力も弱いため、寝返りは打ちにくいかもしれません。体重の重い人、起床時に首~肩のコリ感が強い、よく寝違えるような人には不向きです。また低反発ウレタンは、へたりやすく耐久性に問題を抱えています。

画像元:Tempur トッパーデラックス3.5S クリーム

3.☆高反発マットレス

 エアウィーブがアスリートに人気です。遠征時に持参する姿がテレビでもよく見られました。

 高反発ウレタンによりやや硬めの寝心地。

 寝返りが打ちやすく、横向きで寝た時も無理のない姿勢が作れます。肩、首がコリやすい人体重の重い人筋肉量の多い男性には向いています。また、反発が強いため寝た時の沈み込みが小さく、反り腰の負担も軽減されると推測されます。

 体圧分散の面ではやや低反発に劣りますので、疲労性の背中の張り、腰の張りがある人は悪化する可能性もあります。体重が軽く、疲れると腰痛が出る人は注意が必要です。硬くて眠れないという人もいます。

画像元:エアウィーヴの良い口コミvs悪い評判 ミンカツ

4.☆整体枕

 整体師が考案したRAKUNAという商品が人気で、楽天でも非常に話題になった枕です。枕の中央にくぼみがあり、くぼみで頭を包み込むように支え、枕の淵で首を支える仕組みです。頭と首の2点で体圧分散し、仰向けで寝た時に頸椎(けいつい)が自然なS字を描くように設計されています。

 以上の特徴からストレートネックにフォーカスした商品です。くぼみの位置、くぼみの大きさが決まっているので、平均的な体格で寝相もよく、首の後ろ~うなじ~後頭部のあたりがコリやすい人には向いていると思います。

 横向きで寝た時に、頭をくぼみに置くのか、両サイドの淵に置くのかで首の横に掛かる負担が変わってきます。1cmの調整パッドが付属していますが、枕は本来、5mm単位の調整が必要なくらい繊細です。体が平均より小さい、または大きい、首が短い、長い、肩幅が広いなどの特徴があり、首の横~肩甲骨がコリやすい人にはリスクのある枕だと言えます。

 また、硬くて眠れないという人もいます。

画像元:整体枕RAKUNA

5.☆ぶらさがり健康器

 長年にわたって一部の人には愛用されてきたぶらさがり健康器。各種メーカーでは、ぶら下がることにより背骨を伸ばす、肩こり・腰痛改善、猫背改善、基礎代謝向上と説明されています。

 ぶら下がることで腕、肩関節、背中、胸、脇が伸ばされストレッチ効果はあります。腕を上げた状態をキープことで、腕の静脈血が心臓にスムーズに戻りますから上半身の血流改善は期待できます。肩甲骨周辺のコリが気になる方には有効な場合もあります。

 腕、背中、腹筋を鍛えるトレーニング器具としての利用価値のほうが高そうです。

 ぶらさがっても頚椎(けいつい)、胸椎(きょうつい)、腰椎(ようつい)は伸びませんので、背骨をのばす、猫背改善に直接的な効果は薄いと思います。長期間行うことで、姿勢を良くしようという意識は高まるかもしれません。基礎代謝は筋肉量で決まりますので、下半身を鍛えたほうがいいでしょう。

 握力のみで全体重を支えるのは、かなりハードルが高いです。無理をすると肩関節、脇、背中を痛めるリスクも大いにあります。体重の重い人、五十肩の人は注意が必要です。

6.☆猫背矯正ベルト

 背中と肩を正しい位置に強制的に戻すベルトです。たすき掛けで肩の負担を軽減し、快適に装着できるように配慮されています。

 着けている間は矯正されているので、きれいな姿勢を維持でき、見た目の印象も良いです。デスクワークや長時間の運転などで肩甲骨周辺がコリやすい人いつも背中を丸めている人には一定の効果はあります。ベルトによって矯正されている関節ポジションの意識づけがメインの効果になります。

 長時間の装着は、抗重力筋(重力に抵抗し姿勢を保つ背中の筋肉)が低下する可能性も否定できません。また、装着部分の圧迫で血流が阻害され、さらに肩甲骨の可動性が低いと背中の筋肉が緊張し、張りやコリが強くなるリスクもあります。時間を限定して使うようにしてください。

画像元:carrep 2019年最新版 猫背矯正ベルト

 健康グッズ、マットレス、枕などは多種多様で誰にでもぴったり合うものは存在しません。なるべく合うものを見つけたければ、用途の目的を明確にすることがまず重要です。そしてご自分の体格、性格、品質などと照らし合わせ、実際に何度か試してから購入すると失敗も少なく、有効に活用できるのではないでしょうか。

この記事を書いた人:

若月隼

 小学1年~大学まで野球部に所属。

 2005年に鍼灸師免許取得後、日本オリンピック委員会医科学スタッフ、整形外科、脳神経外科に勤務し、その後、都内で鍼灸院開業。

 現在は鍼灸院での治療業務の傍ら、アスリートから一般の方に向けたフィジカルトレーニングの指導も行っている。

 趣味はスポーツ観戦と食べ歩き。